
ASAKO OGAWA
Harpsichord, Fortepiano & Piano
実力と感受性ある奏者で、音楽の内面を知的に描き、聴くものを惹き込む 古楽誌レビュー(英国)
エキサイトメントに溢れ、鮮やかにそれぞれの曲の性格が描き出される
BBC Music Magazine
小川麻子 略歴
イギリスを中心に活躍する今日最も多様性に富むロンドン在住の鍵盤奏者の一人。チェンバロ、フォルテピアノ、モダンピアノを弾き分け、レパートリーは、バロックから、古典派、ロマン派、現代音楽と幅広い。ソロ、通奏低音、伴奏、室内楽の多方面において豊富な経験を持ち、現在は演奏活動と共に、英国ギルドホール音楽院のバロックレパートリー・コーチと、伴奏スタッフを務める。
チェンバロ奏者として:
近年バッハの6つのパルティータ全曲アルバムをFirst Hand Records レーベルよりレリース。BBC Magazine とインディペンデント紙より4つ星の高評価を得た。ロンドン・ヘンデルフェスティバル、ヘンデルミュージアムのコンサートシリーズにレギュラーで出演、またハレのヘンデルフェスティバルにも招かれ、ソロと伴奏の両方でコンサートを行う。その他、ヘンデルのオペラ・アルチーナ(Opera North) ヘンデル・メサイア(BBC2)、 BBC Radio 3、ブライトン古楽祭、ブリティッシュ・チェンバロ協会リサイタルシリーズ、エジンバラのジョージアン・コンサートシリーズ、ロンドン・バッハフェスティバルなどにも出演。
ギルドホール音楽院にて、チェンバロをニコラス・パール、ジェームズ・ジョンストンの下で学び、古学科にてポストグラデュエイト・ディプロマ取得、フェローシップ授与。ヘンデル・コンペティションにて伴奏賞を受賞、国際ブロードウッド・チェンバロコンペティションにてファイナリストとなる。イタリア、モンティッシの夏季講習にて、ボブ・ヴァン・アスペレンに、ダーティントン夏季講習にて、コリン・ティルニーに、エスタス・ムジカ夏期講習中、受講後ローレンス・カミングスにも師事。フォルテピアノはスティーヴン・ディヴァインに師事し、英国ロイヤルアカデミーの楽器博物館でベートーヴェン・チェロソナタ演奏。
ピアニストとして:
ギルドホール音楽院にて、奨学生として伴奏科で歌曲、室内楽を中心に学び、修士号とポストグラデュエイト・ディプロマを取得。フロイデ・ピアノトリオを結成し、フェローシップを授与、カナダのバンフ国際音楽祭、プルシア・コーヴ国際音楽セミナー、などに招かれ演奏する。また、国際ブラームスコンペティションにて4位となる。これまでに、ヨーロッパで活躍する様々な歌手や演奏家達と共演。歌手では、ソプラノのヒラリー・クロニン、スザンナ・ガスパル、メゾソプラノのエロイーズ・マス、テノールのホルヘ・ナヴァッロ、バリトンのジョゼップ・ハモン・オリヴェなど。その他ヴィオラ奏者のマキシム・リサノフ、ヴァイオリニストのイヴォ・スタンコフ、などとも共演している。英国にてピアノソロは、ニーナ・セレダ、ローナン・オホラに師事。室内楽、伴奏法をジョン・ヨーク、イアン・バーンサイド、ロビン・ボーマンに師事。
岐阜県岐阜市出身。県立岐阜高等学校卒業後、お茶の水女子大学文教育学部音楽科演奏コースにて学士を取得。日本教育連盟オーディション全国大会入賞など、数々のコンクールで受賞。矢島紀代子、矢島勝、黒川ちとし、遠藤秀一郎、真下良子に日本ではピアノを師事。

photo by Craig White